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爪に黒い線がある…これって病気?原因と注意すべきサインを解説

爪に黒い線…放っておいて大丈夫?

ふと手や足の爪を見たとき、「あれ?黒い線が入ってる…」と気づくことがあります。
多くの場合は心配のいらない現象ですが、まれに病気のサインであることも。
この記事では、爪に現れる黒い線の原因や見分け方、受診の目安をわかりやすくご紹介します。


黒い線の正体は?主な原因3つ

① 爪甲色素線条(そうこうしきそせんじょう)

爪の中にある「メラノサイト(色素細胞)」が活発になって、爪に色素が沈着してできる黒い線です。
日本人のように皮膚の色が比較的濃い方にはよく見られるもので、年齢とともに自然に出てくる場合もあります。

線が細く、色が均一で変化がなければ多くは良性です。

② 爪下出血(そうかしゅっけつ)

靴の圧迫や強い衝撃などによって爪の下に出血が起こることがあります。
この場合は赤黒い点や線状の出血として見え、時間が経つと徐々に爪の先へ移動して消えていきます。

 

③ 薬剤・ホルモン・病気による色素沈着

抗生物質や抗がん剤などの一部の薬剤、ホルモンバランスの変化、甲状腺や副腎の疾患でも爪が黒くなることがあります。
心当たりがある場合は、主治医に相談してみましょう。


注意が必要な「爪のメラノーマ」

ごくまれにですが、爪にできる黒い線が「悪性黒色腫(メラノーマ)」という皮膚がんのサインであることがあります。
次のような特徴がある場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。

  • 線の色が濃く、不均一(黒〜茶〜灰色が混ざる)

  • 線の幅が広がってきている

  • 根元の方が太く、逆三角形のような形

  • 爪の周りの皮膚まで黒くなっている(ハッチンソン兆候)

  • 爪が割れる・変形する・出血がある

  • 最近になって急に出てきた

※画像参考:Yahooニュース『爪のメラノーマの見分け方 – 4つの危険サイン』

爪メラノーマの特徴(筆者作成)

メラノーマは早期発見がとても大切です。
「もしかして?」と思ったら、迷わず専門医の診察を受けましょう。


受診の目安とセルフチェック

黒い線があるからといって、すぐに悪いものとは限りません。
しかし、以下のような変化があるときは受診をおすすめします。

  • 1〜2か月で線の太さや色が変わってきた

  • 爪の形が崩れてきた

  • 家族の誰にも同じような線がない

  • 1本の爪だけに現れている

写真を撮って経過を記録しておくと、変化が分かりやすくなります。


爪を健康に保つためにできること

  • 爪をぶつけたり、強く圧迫しないよう注意する

  • きつい靴を避け、血流を妨げない

  • 爪の乾燥を防ぐため、保湿ケアを習慣に

  • 爪切りやネイルケア時に無理な力をかけない

こうした日常のケアで、爪の健康を守ることができます。


まとめ

爪に現れる黒い線の多くは良性ですが、中には重大な病気が隠れていることもあります。
線の色や形が変化していく場合は、早めの皮膚科受診を。

「気になるけれど、どこに相談したらいいか分からない…」という方は、
当店のような爪専門サロンでも状態を確認し、必要に応じて医療機関をご案内しています。

小さな変化に早く気づくことが、健康な爪を守る第一歩です。

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