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分子栄養学で読み解く爪の健康 ― 医師が語る栄養と爪の深い関係
先日、医師が講師を務めるセミナーに参加してきました。
題目:「ネイリストが医師に任せたくなるヤバい爪」
講師:小武家放射線科胃腸科医院 小武家俊哉 先生
とても興味深いテーマだったので、すぐに参加を申し込み!
当日は満席で、参加者の多くは女性のネイリストさん。
なんと、男性は私ひとり! まさに黒一点でした(笑)
セミナー内容
セミナーは爪の基本的なお話から始まり、
本題では「分子栄養学の観点から見る爪の健康」と「健やかな爪を育む栄養素」について学びました。
その中から、特に印象に残ったポイントを少しだけご紹介します。
① たんぱく質
体重1kgに対して、1日あたり1〜1.5gのたんぱく質が必要。
たとえば体重50kgの人なら、50〜75gが目安です。
また、システインという硫黄を含むアミノ酸の摂取も大切。
たんぱく質を構成する際に、硫黄同士の結合が重要になるためです。
食材例:卵・鶏肉・魚・豆類 など

② 亜鉛
亜鉛が不足すると、爪に白い斑点が出ることがあります。
亜鉛はたんぱく質そのものの材料ではなく、
たんぱく質を作るための“酵素の働き”をサポートしてくれる存在です。
しっかりとした爪を作るために欠かせない栄養素です。
食材例:牡蠣・牛肉・レバー・かぼちゃの種 など

③ 鉄
鉄分が不足すると、**スプーンネイル(匙状爪)**になることがあります。
鉄そのものが爪の材料になるわけではありませんが、
細胞分裂の際に必要なエネルギーを作るために鉄が欠かせません。
食材例:赤身肉・赤身魚・豆類 など
咬爪症(爪を噛む癖)と栄養の関係
爪を噛むのは単なる癖と思われがちですが、
実は鉄分や亜鉛の不足が関係していることもあるそうです。
これらの栄養素が不足すると、無意識に硬いものを噛みたくなり、
爪や氷を噛んでしまうケースもあるとのこと。
そのほかの栄養素
このほかにも、ビタミンB7(ビオチン)・ビタミンA・ビタミンC・シリカなど、
爪の健康に欠かせない栄養素について、90分間たっぷりと学ぶことができました。
「爪は健康のバロメーター」という言葉があります。
あなたの爪のトラブル、もしかしたら栄養不足が原因かもしれませんね。
セミナー後の懇親会にて
懇親会では、爪だけでなく健康全般についても貴重なお話を伺うことができました。
普段なかなか聞けないお話ばかりで、とても勉強になりました!
また機会があれば、ぜひ参加させていただきたいと思います。